【お客様インタビュー】〝民宿+住居〟から〝二世帯住宅〟へのリノベーション

依頼のきっかけは、青山朋史さん(33)のご両親、秀之さん(64)・由美子さん(59)が数年前までご実家の箱根・芦ノ湖畔の飲食店の2階で営んでいた〝民宿〟のスペースが空いていた、という状況からでした。
箱根町町内にお勤めの朋史さんと奥様のふみさん(31)、桃代ちゃん(4)・麦歩ちゃん(2)ご家族は、箱根湯本に在住していました。翌年の桃代ちゃんの入園のタイミングもあり、〝二世帯住宅〟としての同居、リノベーション案が浮上したのです。
ご実家の住居部分には、秀之さん・由美子さんご夫妻が住んでいました。
〝二世帯住宅〟化にあたっては、その住宅部分も含めての大がかりな変更が必要。
長年にわたり使ってきたキッチンやリビングもこの機会にリフォームすることになったのです。
——————————


リノベーションに至る経緯を教えてください。

– 青山朋史さん・ふみさん・桃代ちゃん・麦歩ちゃんご世帯

話が出たのが、工事に着工する年の4月だったんです。9月には着工したいということで。
それから本当にどうしようと思っていたところ、たまたまチラシで見つけて、ホームページを開いてみて。小さいけどいい感じかもしれないよ?って。
他のところとの相見積りをとって、色々希望を出して、両方から間取り図を持ってきてもらったんです。
そしたら、圧倒的にアールリフォーム工房さんの方が良くて。
今後の子供の生活を考えた提案で、心に響きました。
立体のパースもあり具体的に想像しやすかったです。

– 青山秀之さん・由美子さんご世帯

もともと息子たちのリノベーションの話が先にあって。大きな間取り変更もあったので、既存のキッチンや玄関を移動する必要が出てきて。
私たちの部屋の方もだいぶ古かったので、ついでに綺麗にしてもらおうかなって。

具体的な条件や希望には、どういうものがあったんですか?

– 青山朋史さん・ふみさん・桃代ちゃん・麦歩ちゃんご世帯

●寒さ対策●
冬が本当に寒いところなんで。
関東では珍しい〝高性能のアルミサッシ〟や〝断熱材〟を提案していただきました。

●リビングの一角に和室●
2人とも手習いでお茶をしていて。ちょっと練習でもできたらいいね、って。
〝床の間〟も作っていただきました。

●物干しスペース●
観光客の目線が気になるのと、霧もすごいので。
お客さん来た時に閉めて隠せる、〝室内干しのできるスペース〟をつくってもらいました。

●壁一面の本棚●
2人とも、本はもともとたくさん持っていたので。
〝壁一面の本棚〟をお願いしました。

●ハンモック●
アールリフォーム工房さんにハンモックが吊るしてあって。うちも欲しい、みたいな話になって。
専用の梁もお願いしました。 山に生えていた杉の木から選んで持ってきていただいたんです。

– 青山秀之さん・由美子さんご世帯

●寒さ対策●
最優先事項はやっぱり寒さ対策でした。
〝床暖房〟は絶対に欲しかったんです。

●部屋の中に洗面台と洗濯機●
2人のそれぞれの部屋は3階にあるんですけど、ゆくゆくは「どっちか1人になった時に、全部2階で生活できるように」って考えて。
2階の部屋の中に、洗面台と洗濯機を置いてもらったんです。
すごくいいですよ。歯磨きして寒くないんでね(笑)

●欄間を活かして●
ここをつくった時にお祝いでいただいた欄間なので、どこかに残せればと。
息子たちの部屋との間の中廊下に飾っていただきました。

〝二世帯住宅〟としての特徴、過ごし方を教えてください。

——————————
玄関で分かれるようにして、でも室内の中廊下でも繋がってる〝二世帯住宅〟。
キッチンもお風呂も別。
プライバシーもありながら。
程よい距離感で行き来します。
——————————

– 青山朋史さん・ふみさん・桃代ちゃん・麦歩ちゃんご世帯

子供なんかは、お風呂入った後パジャマ着てすぐ「いってくるね!」みたいな(笑)完全に一緒だと、それはそれで気を使うところもありますけど。
やっぱり〝扉があってつながってる〟っていうの、すごくいいですね。

– 青山秀之さん・由美子さんご世帯

「みんなで食事を」っていう時は、息子の方の部屋に行きます。
たまに、孫たちだけ「こっちで食べたい」っていう時は、うちの方に来て一緒に食べたり。 中廊下がありますけど、だからと言って、しょっ中お孫ちゃんが出入りするわけでもないですし。居心地がいいです。

リノベーション後の暮らしについて教えてください

– 青山朋史さん・ふみさん・桃代ちゃん・麦歩ちゃんご世帯

床も天然木にしてもらって、足元から温もりが伝わってくるようなことが多くて。ホッとするような空間で、とても好きですね。

みんなが座れるテーブルは京都の家具屋さんで買ったもので、実は、私たちが結婚するときに母が買ってくれた食器棚と同じところのものなんです。
とても思い入れがあって。
だから、もともとここで使うテーブルや食器棚は決まっていて、その寸法も伝えていて、それにあわせて棚をつくっていただいた感じです。

開放感のある部屋で、雨の日でも子供が元気に駆けまわれて、ストレスが少ないです。
ハンモックでも遊びますし、恵まれてるなと思いますね。
ダイニングで食べる土日のゆっくりした朝食は最高だし、時間の流れが湯本にいた時よりも緩やかになった気がしますね。
ケンカも減りました(笑)

和室も、昼寝にはいいですよ。幸せです。子供と。
お茶は、今は子供がいるからなかなかできないけど、これからの楽しみですね。

あと、やっぱり家にいる時間で一番過ごすのは〝キッチン〟なんです。
相談して、自分の好きなレイアウトにできるように棚を作っていただいて。
パンやクッキーをつくったりとか、たまに子供と一緒にもできるし。
友達もたまに遊びにきてくれていて。もてなすのはかなり下手なんですけど、キッチンも広いから、一緒に入ってもらったり。
テーブルとキッチンも近い距離でいいです、本当に。
使いやすい。キッチンのカウンターにポンて置いたら友達が運んでくれたりとか。 いい動線だなと思って。満足してます。

– 青山秀之さん・由美子さんご世帯

お店がお休みの日も家でのんびりすることが多くなりました。
テレビのあるところを押入れ一個分くらい引っ込ませて、スペースを作ってくれたので。台所の方と違う空間ができたんです。
食事も終わって、テレビ見たりなんかする時は、どっちかがソファに寝っ転がって、どっちかがマッサージチェアにいて。まったりしてます。

リノベーションしたことで、ここにずっと住むんだなと思うようになりました(笑)
以前は、本当に友達なんかと良く話してたんです。「老後どうする?小田原に引越そうかな」って。 でももうそういうことはなくて
ここにずっと住むんだな、住んでいこう、っていう風に思うようになりましたね。

——————————

寒さ対策、癒しの和室、生活に欠かせない物干しスペース。
子供目線の優しい家、将来を見据えた提案。
大人も子供も、のびのびと動きやすい動線。

大前提だった〝二世帯住宅〟は、両世帯にとっての程よい距離感で。

扉2枚挟んだところに大切な人、頼れる人がいる、安心感と心地よさ。

芦ノ湖畔の元民宿は、リノベーションによって〝青山家らしい〟二世帯住宅になり、今日もそれぞれの世帯で緩やかにその時間を刻んでいます。