屋根周りの腐りがあるとのご相談で、本日から着工しております。
木製の破風(ハフ)が腐ってしまっているというご相談でしたが、ラワン製の破風が完全にスポンジ化してしまっていました。
破風を全てはがし、野地(屋根の下地)の状態を見ると・・
合板の野地板が腐ってなくなってしまい、屋根材が下から覗けるようになっています。
破風の腐りは屋根の端から来ているようです。
しかしお客様曰く、4、5年前に屋根の塗装を塗り替えたとのお話・・・
画像を見ていただくと屋根材の重なりの部分が塗料で埋まってしまっています。
おそらくこれが今回の原因です。
こちらのカラーベストという屋根材は屋根材の横方向の継手には水が入りますが、下の屋根材と重なっている部分を水が流れて行くので、雨漏りはしない仕組みになっています。
しかしこの部分にホコリが詰まったり今回のように塗料でふさいでしまうと、重なり部分以上に水が溜まってしまい、隠れている釘の部分から下地に水が侵入してしまうということが発生します。
特に屋根の勾配が3寸勾配が以下である場合は要注意です。
キチンとしたペンキ屋さんは塗る前に重なり部分に挟み隙間を作るスペーサーを入れて、さらに塗った翌日に縁切りをしてくれます。
せっかく費用をかけて塗り替えたのに、数年後に屋根を全て張り替える事になったお客様もいらっしゃいます。
屋根の塗装をされる際はご自宅の屋根材、屋根勾配、ペンキ屋さんの仕事を注意深く確認して頂くことをお勧めします。